あかちゃんは羊水につかっていたおなかの中から、外の世界へ出てきました。へその緒を通じて酸素や栄養を受け取っていた子宮の中から、自分で全てを摂る世界へやってきた赤ちゃんにとって「生後0ヶ月」とは、環境へ適応するための、とても大切な時期です。
月齢0か月(新生児)
生後4週間までの赤ちゃんを「新生児」と呼び、この期間を乳幼児期の中でも特別な「新生児期」として区別しています。
月齢0か月(新生児)の体の様子、過ごし方についてみていきましょう。
生まれたての赤ちゃんの平均サイズ
| 男の子 | 女の子 | ||
| 身長 | 44.0~52.6cm | 44.0~52.0cm | 生後4週間までには平均で約4~5㎝伸びます。 |
| 体重 | 2.1~3.8kg | 体重2.1~3.7kg | 生後3~5日の間は「生理的体重減少」で、一時的に5~7%くらい体重が減りますが、1週間くらいで出生時の体重に戻り、生後4週間までに1kg~2㎏体重が増加するのが一般的です。 |
生まれたばかりの赤ちゃんの過ごし方
生まれたばかりの赤ちゃんは1日中、母乳を飲んで寝て、また飲んでは寝てを繰り返します。平均2~3時間ほどの睡眠を繰り返し、1日に約16~20時間ほど眠ります。昼夜の区別はほとんどないまま、大半を眠って過ごします。泣くのは「おっぱいがほしい、眠い、オムツが汚れている、暑い・寒い」などのサインです。
赤ちゃんの原始反射
原始反射とは、赤ちゃんがさまざまな刺激によって無意識的に反応する反射動作のことです。誰もが自然に備わっている能力であり、発達の基礎になります。
・赤ちゃんの手に指でそっと触れたとき、ぎゅっと握り返してくれる
・赤ちゃんの近くで大きな音がしたとき、ビクッと反応する(モロー反射)
・赤ちゃんの唇に何から触れると、吸い続ける(おっぱいを吸うため)
「原始反射(把握反射)」は、生後3~4か月くらいまでに消えてしまいますので、それまでの間にぜひ赤ちゃんの手に触れて新生児期にしかない力を試してみてください。これら意志とは関係なくおこる反応は、やがて成長とともに消えてゆきますが、今、生きるために必要な反射です。
赤ちゃんの特殊能力
この時期の赤ちゃんは、他にもたくさんの特殊能力をもっています。これらの動作に周りの大人たちは惹きつけられます。
・自分から体に抱きつく
・おっぱいを探り当てて、くわえることができる能力(口唇探索反射)
・寝ている時にほんの1~2秒、目を閉じたままにっこりする可愛らしい「新生児微笑」
・足の裏が床などの平面に触れると、両足や片足を前後に出して歩き出すかのような
仕草を見せる反射能力(自動歩行)
・唇に何かが触れると、その触れた何かを探すかのように左右上下に首を回す(探索反射)
・唇に何かが触れると、唇・舌を使って捉えるような仕草を見せる(捕捉反射)
・口で指や乳首をくわえると、舌をなめらかに動かして吸う(吸啜反射)
これらの反応はまさにこの時期だけの特別なものです。そんな赤ちゃんの愛くるしい表情を見ると、思わずお世話をせずにはいられなくなってしまいますね。
生後3週ごろの赤ちゃんは特に温かく見守りましょう
生後3週ごろは、多くの赤ちゃんの「泣きのピーク」が訪れます。「どうして泣いているの…(涙)」と途方に暮れてしまうこともあるでしょう。しかし、赤ちゃんは温かくて守られていたおなかの中から、外の世界へとやってきて環境が変わったことを感じ始め、適応できずに泣き続けるといわれています。
また、生まれたばかりの赤ちゃんは、なかなか眠れないときや、おなかが空いたとき、オシッコやウンチをして不快なとき、鼻が詰まっているとき、母乳が足りていないとき…などなど、泣き続けてしまうことがあります。どうしても泣き止まないときは、もう理由なんてないのです!気のすむまで泣かせてあげましょう。
赤ちゃんは泣くことで、筋肉が鍛えられ、心肺機能も高まっていきます。
ご家族が不安になり過ぎると、赤ちゃんはますます過敏になることもあるので、深呼吸をして、ゆったりとした気持ちでいてください。
生後0ヶ月の赤ちゃんのお世話
赤ちゃんの様子を随時記録する
赤ちゃんの様子が変化したとき、原始反射についての知識があればすぐに違和感に気付くことができます。とは言え、原始反射だけで赤ちゃんの発達状況をすべて正確に把握することはできません。そのため、原始反射についてだけでなくいつもと違った様子はないかなどを確認し、随時記録することをおすすめします。
赤ちゃんのペースに寄り添ってあげる
新生児期は、母乳やミルクを飲んでは寝るの繰り返しになります。おなかがすいた、おむつが汚れて気持ち悪いなど不快なことには泣いて訴えます。泣かれるとママやパパは不安や戸惑いを感じるかもしれませんが、赤ちゃんは泣くことで意思表示をしてるので、何を求めているか考えて応じてあげましょう。おしっこは1日10回前後、うんちは1~8回程度しますから、おむつかぶれ予防のためにも、こまめにチェックしてください。
欲しがったら授乳しましょう
母乳の場合、最初のうちは母乳の出もよくなく、生後間もない赤ちゃんの胃の容量はとても小さいので、一度にたくさんの量を飲むことができません。また、飲んでいる途中で満足して眠ってしまうこともあります。しかし、赤ちゃんに吸わせるうちに母乳が出てくるようになるので、授乳の間隔を気にせず、欲しがったら授乳しましょう。
ママやパパとの触れ合いが大好き。スキンシップは多めに!
新生児を抱く時は横抱きが基本で、抱っこされている感覚は、赤ちゃんの脳を刺激します。皮膚の刺激にも敏感で、やさしく触れられたり抱っこされたりすると、赤ちゃんは心地よい気分になります。また、大人が赤ちゃんに話しかけるときに自然に発する少し高くてやさしい声も大好きです。赤ちゃんと触れ合ううちに、自然と親子の信頼感がはぐくまれます。特に赤ちゃんはたくさん抱っこしてあげてください。
新生児は保湿をしっかり!
赤ちゃんの肌はバリア機能が未熟なので、汚れを落としたあとは保湿剤を塗りましょう。病院で処方されるワセリンやヘパリン類似物質含有製剤などの保湿剤や、刺激の少ない赤ちゃん用ローション・乳液などを使って、新生児期から全身を保湿することで、皮膚のバリア機能が高まります。
赤ちゃんのおしりは清潔に
生後3ヶ月ぐらいまでの赤ちゃんは、1日におしっこを15~20回、軟らかいうんちを2~10回もします。免疫力も弱く、皮膚のトラブルや尿路感染も起こしやすいので、こまめにおむつを替えましょう。おしりを清潔にしたら、乾いたタオルで肌の湿り気をとり、さらさらにしてから、新しいおむつをつけましょう。
(出典元)
- 公益財団法人 母子衛生研究会 赤ちゃん&子育てインフォ 妊娠・出産・子育て情報赤ちゃん・子どもの発育と、発達に合わせて楽しむ親子あそび 新生時期の赤ちゃん
- ムーニー
まとめ
生まれたばかりの赤ちゃんの特徴や様子について綴ってきました。初めて子供が生まれたママは何をどうしていいのかまったくわからないと思います。しかし、冷静に観察していると赤ちゃんの反応は意外とわかりやすいです。少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。


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